勉強ができるようになる方法

大学時代から塾の講師を経験させてもらい、教員免許取得し、塾を開業してから12年目を迎えました。お陰様で3,000人以上の生徒たちを見させてもらいました。勉強がわからなくて困っている生徒から、もっと上を目指したいという生徒まで幅広く見させてもらい、勉強がわからなくて困っている生徒はなぜできなくなってしまったのか自分なりに研究しました。それを改善するように教えると、成績の良くない生徒は3か月~半年で5教科100点以上伸ばすことができるようになりました!困っているお母さま、お父さまはたくさんいらっしゃると思うので、少しでも参考にしていただけたらと思います!

勉強が苦手な生徒のパターン

学校の授業が理解できていない

成績が良くない生徒の多くは学校の授業が理解できていないことが多いです。
本人は、学校ではわかる!というのですが、実際どの程度わかっているか?となると5割~6割ほど。
実際授業をしてみると、すぐにわかります。
なぜ学校の授業が理解できないのか?
それは、多くの場合、言葉の意味を理解していない事が非常に多いです。
つまりは「国語力
これが乏しく、同じ授業をしていても、捉え方が違っているので、伝わり切っていないことは多々あります。日本語に対しての意識が低く、日常使っている言葉の意味もなんとなくで話をしているのでふわっとしか捉えられていないのです。

また、その時は理解できていても定着してなくて次の授業についていけなかったり、宿題がわからない生徒もいます。
進学校ではない学校の場合は、基本的には予習でなく復習の宿題を出されます。
なので、学校の授業がしっかり理解できていれば、宿題はすぐに終わるはず
それができないのは、学校の授業を理解していないからです。

教師は、生徒に理解させることを目標に授業を行っています。
そのためには、わかりやすくステップを踏んで段階的に問題を解かせていきます。つまり授業の中では、誘導し、「できた!!」を体感してもらうようにしています。魔法をかけた状態にしているのです。なので、授業ではわかっているという生徒が多いのです。でも、一人になってみると、その魔法は解けてしまっているので解けないということにその時気付きます。しかし、ノートを見ても黒板に書かれた内容を写しているだけなので、その内容から自分の頭を使って規則性を思いつかないと結局わからないままになってしまいます

この手のパターンの生徒は、どんなにいい授業を受けても成績がなかなか伸びないです。私はよく「ザル」というのですが、教えても教えてもどんどん抜け落ちていってしまいなかなか成績が向上しないのです。まずはこの穴をふさいであげることが一番重要になってきます。

勉強の習慣がついていない

勉強の習慣がついていない生徒も多くいます。
というより、何をしていいのかわからなくて、学校の宿題だけやって終わりという場合が多々あります。
学校からしっかりとした宿題を出されていれば別ですが、最近は自学と言って、なんでもいいから1ページ勉強してきなさいという宿題も多く見受けられます。
意味のある自学をしている生徒はいいのですが、ただ単語を写すだけだったり、漢字を何回も書くだけなんていう生徒も多くいます。

勉強のやり方がわかっていない

どうやって単語を覚えたらいいのか?どうやって古典を勉強したらいいのか?など、勉強のやり方がわかっていなくて、本当はすべきことが沢山あるのに、気付かないで日々過ごしている生徒も多くいます。
私自身も、英語の単語については、最初全部スペルまで覚えなければいけないなんて思ってもいなくて、中学1年の時、大変な思いをしました。
何をどのように勉強していけば効率よくできるか、また、どのレベルまで理解すればいいのかをわからずただやみくもに与えられたものをこなしているだけの生徒が非常に多いです。
勉強をできるようになりたい!どうしたらできるようになるのかを自分自身でしっかり考えることができる生徒はいいのですが、多くの生徒は、勉強が苦手という状態なので、逃げたいという意識の方が強く、考えるに至りません
また、そもそも勉強のやり方は誰も教えてくれないので、自分の中で完結してそれが勉強する方法だと思っている生徒もいます。
5年ほど前に教えた生徒は、単語の覚え方はスペルを一語ずつ覚えるものだと思っていました。例えば「school」だったら「エス・シー・エイチ・オー・オー・エル」と一語一語覚えていたようです。どうりで量が覚えられないと思ったら・・・といった感じです。

ケアレスミスが多い

ケアレスミスが多くてなかなか点数に結び付かない生徒も多くいます。
ケアレスミスは、わかっているのに間違っているというなんとも悔しいミス。
どうにかしたいとは思うけど、たいていがテストを返されたときに悔しいと思うだけで、直そう!!という風にはなかなかなりません

私が今まで見てきたケアレスミスには主に2種類あり
①計算系
②答え方
です。①計算系については、基礎力の不足からですが、これは本当に中学生までに絶対直さないと、高校生になってから直すのは至難の業です。
また、②答え方については、国語力の不足からです。
聞かれたものに対して答えられるかをテストでは問われます。これは社会に出てからもそうですが、問題を解いている間に聞かれているものがなにかを忘れてしまい、解けたことに喜んでしまい、そのまま答えを書いてしまったりしています。
基本的には注意力なのですが、単なる注意力だけではなく、いくつかの要素からケアレスミスは起こっていると私は考えます。

【パターン別】勉強ができるようになる方法

学校の授業が理解できていない場合

必要要素

・国語力
・集中力
・頭を動かして聞く力
・大事なことをメモする力

これらを身に付けて行くと、学校の授業がその場で理解できるようになり、復習さえすれば授業について行けるようになります。
それぞれをバラバラに身に付けようとすると、かなり大変になりますが、授業を行う側が、これらを意識して授業をすることによって、一気に習得できるようになります。
特に、頭を動かして聞く力は重要です。
情報が流れているのを、しっかり掴みにいく。それを自分事として捉えて理解する力ができると、成績は格段にアップしていきます。
また、復習がしやすいように、先生が誘導しているところに気づき、メモをする力も必要になります。
メモをするには、言っていることを理解して、自分の言葉で書き換える力が必要となります。ここでも国語力が必要になりますね。
全て繋がっているので、効率よく習得していきましょう。

勉強の習慣がついていない場合

必要要素

・継続力
・基礎力を要請する能力に合った適切な問題集の提供

何と言っても継続する力はとっても重要です。
大人になったときにも使える力だと思います。もちろん部活を長く続けるというのも一つの継続力ですね。嫌な事が有っても乗り越えるというのがここに帰着するのだと思います。
多くの生徒の場合、何をどれくらいしたらいいかわからないという場合が非常に多いです。
まずは「漢字ドリル」と「計算ドリル」を毎日1ページ進めていく事からお勧めします。ただその生徒のレベルに合わせた問題集でないと継続できません。
わからない問題を毎日1ページずつでは苦痛です。
独学でするのならばまずは、自分で進められるレベルの学年の問題集を毎日1ページずつ時間を決めて行うことがポイントです。
因みにE-School☆では、こんなテキストたちを利用しています。

勉強のやり方がわかっていない場合

必要要素

・○付けをその場でする
・間違ったものを分析する

勉強が苦手な生徒は、宿題をこなす事に目標が据えられていることがとても多いです。勉強とは「わからないものをわかるようにして、使いこなせるようにすること」だと私は思います。
せっかく問題集を解いたのに、そこで終わりにしてしまうのだったら、本当に時間の無駄だと思います。それを○付けすることにより、どこができていて、どこができていないのかの判断が付き、そして次のステップとして、どうしたらそれができるようになるのかを考えたり、どうしてそんなミスをしてしまったのかを考え、分析していく事で、次に繋げられるようになります。
わからないものを理解して使いこなせるようにするのは、とても頭を使うし、疲れるかもしれませんが、できるようになる喜びを知っていれば、克服する方が何倍も楽しいものです。

ケアレスミスが多い場合

必要要素

・分析力
・国語力
・基礎力
・気を付けようという意識

私は、中学低学年のころまでケアレスミスのオンパレードでした。
なかなか100点が取れなくて悔しかったです。
でも、間違った問題を単なるケアレスミスで終わらせるのではなく、どんなケアレスミスをしたのかをしっかり分析してデータベース化したところ、徐々にケアレスミスが減り、高校生になったときには、どんな長い面倒な計算でも間違えなくなりました。
また、生徒を見ていると、聞かれたものにキチンと答えられない生徒が非常に多いことを痛感しています。
早とちりで、出てきた答えをそのまま書いてしまうようです。
問題の答え方というのは決まっているし、言いたい事があっていても答え方が違っているともちろん○になりません。
また、社会、理科では漢字が書けなくて、△や×になっていたりするのも見受けられます。まずは、「基礎学力の徹底」が必要なのはもちろんです。
そのうえで、なんで間違ったのかをしっかり分析すること!そしてそれを続けていくと、自分の場合の間違いパターンが見つけられるようになります。
それに気を付けて解答することに臨むとうまくいきます!
こうしてケアレスミスをなくしていった生徒を何人も養成してきました。
成績上位の生徒でもここで苦しんでいる子も多いので、ぜひ試してみてほしいです。

まとめ

勉強ができるようになるためには、複数の要素が必要になってきます。
しかし、これは日常生活の上で習得できるものも多く、いかに普段の生活で頭を使って考えながら生きているか?による部分が多いのではないかと思っています。

学歴社会ではなくなりつつある今、生きていくのにはどうしても考える力、「思考力」です。これをしっかり養うために、勉強というツールを使って学んでいるんだなぁと私は思っています。

勉強ができるようになることで、色々な力が養成されます。
少しでも早くそれに気づいて、努力すれば克服できるようになるのを体感してほしいです。

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